私立幼稚園・認定こども園の会計監査ってなに?スケジュールや費用は?

私立幼稚園や認定こども園を経営する上で欠かせない補助金。
都道府県から補助金の交付を受けるためには、作成した計算書類が適正なものであるかどうかを、外部専門家の目を入れて担保する必要があります。

今回は、幼稚園・認定こども園の監査について制度概要や監査手続の流れ、費用を詳しく説明していきます。

制度概要

私立幼稚園、認定こども園を運営する際に、補助金の支援を受けるためには私立学校振興助成法に基づく会計監査を受けなければなりません。
つまり、外部専門家である公認会計士の会計監査を受け、監査証明済みの計算書類等を所轄庁に提出することが求められます。

国から補助金の支援を受けると、財政面での負担が軽減できるだけでなく、外部からのチェックを受けるため、健全な運営をしようとする園の運営方針に対する保護者からの信頼感が高まります。また、公認会計士監査を受ける場合、行政監査の一部が省略できる場合があるというメリットもあります。

支援を受けるためには、複雑な手続きが必要となり難しいと思うかもしれませんが、弊所がサポートいたしますのでご安心ください。

監査報酬については、監査に必要な時間に基づき個別にお見積いたします。
公認会計士による外部監査を受けた場合、外部監査加算として公認会計士に支払う報酬が公定価格に加算して交付されるため、実質自己負担はありません。

監査のスケジュール

監査は原則として、毎年度実施されます。おおよそのかかる日程は下記の通りです。

● 期中の手続に往査2日程度
● 期末の手続に往査1〜2日程度
● 開示検討の手続に1日程度

全体的なスケジュールの中で、公認会計士が施設へ赴き監査対応をいたします。

具体的な監査手続きの流れ

次に、具体的な監査手続きの1年間の流れについて説明していきます。
監査が必要な書類は、貸借対照表、収支計算書その他の財務計算(計算書類等)に関する書類です。
1年間の流れは次の通りですが、作業を同日に行うことや会計年度末にかけてまとめて行うこともあります。

・ご契約
・必要資料の提出
・往査(公認会計士が施設へ赴き監査対応)
・実査(現金のカウント)
・手続実施後、各報告書の送付
・各市町村へ提出

ご契約後は、監査の年間スケジュールを作成し、どのように進めていくか、年間の監査スケジュールや重点監査事項の説明などを行います。
往査は期末日かそれより前、実査は期末日かその翌日に行うことが多いです。

完成した会計帳簿をもとに、以下の項目を中心に監査手続きを行います。
内容が漏れなく正確に記載されているかどうかや、必要に応じて確認や質問を依頼されますので回答に矛盾がないかを確認いたします。
● 預金
● 固定資産
● 収入
● 支出
● 開示

監査手続を実施した結果、問題がなければ、監査報告書を発行し提出いたします。

監査に必要な書類

監査に必要な書類は、次のようなものがあります。
● 銀行残高証明書(預金通帳)
● 総勘定元帳
● 固定資産台帳
● 支払請求書
● 幼稚園・認定こども園設置許可証 など

上記の書類以外にも、監査において必要と認められる書類を別途提示していただく場合があります。
どのような書類が必要なのか分からない場合も、専門の公認会計士が事前に分かりやすくお伝えしますのでご安心ください。

監査報酬

監査報酬は、一般的には監査人の人数や監査時間に応じて算定されます。ただし、弊所は個人の会計事務所ですので、固定費が少なく、その分を監査報酬に還元させております。
外部監査加算として公認会計士に支払う報酬が公定価格に加算して交付されるため、実質自己負担なしで補助金の範囲内で監査業務をご提供することが可能です。

人数別報酬例 (参考)年間監査報酬
20名 認定保育園 328,000円(税抜)
100名 認定保育園 457,000円(税抜)
300名 認定保育園 699,000円(税抜)

ご相談料やお見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

監査証明の取得はクイノス総合会計事務所にお任せください

幼稚園・認定こども園の監査には、プロの監査人が必要です。
会計監査の依頼をする際は、

● 所在地をカバーしているか
● 休日及び時間外対応も行っているか
● 幼稚園・認定こども園監査の実績があるか

などを判断基準にするといいでしょう。

弊所では、会計士登録15年以上かつ上場企業での経理経験を有するメンバーが、全国をカバーしており、リスクに応じた効果的・効率的な監査手続をフルリモートでご提供可能です。

まとめ

幼 クイノス総合会計事務所は税務、会計監査サービス、スポットCFOサービスを提供しております。
会計監査サービスでは派遣業や幼稚園、認定こども園の会計監査など非上場企業の監査に特化しているため上場会社を監査している監査法人等と比較し、会社規模やリスクに見合った効率的かつ効果的な監査を行うことを基本方針にしています。
スポットCFOサービスにおいては経理業務支援やIPOコンサルティングを効率的かつ質の高いサービスを適正な報酬でご提供しています。
会計監査やスポットCFOサービスのご依頼・ご相談は、お電話または以下の問い合わせフォーム(24時間年中無休)にてお気軽に問い合わせください。(相談料無料)

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この記事を書いた人

新井 康悦

新井 康悦

クイノス総合会計事務所代表 公認会計士・税理士
有限責任監査法人トーマツ→上場企業 財務経理部長・IR部門責任者→クイノス総合会計事務所